Cultivating Horses

2022-11-04

This track is my 9th DTM work. It is called as “Cultivating Horses". Please take a listen to it.

Cultivating Horses by Naoto Sawamura

 DTM9作目です。ざくざくと歩く感じを曲にできないか、と何となく思ったのが始まりです。そのざくざく感が、4拍子ではうまく表現できなくて、5拍子にしてみました。

 そもそも、このブログを立ち上げた時は、とても音楽なんて再開するとは夢にも思っていなくて、挿絵付き小説の4作目の取材をしている最中でした。物語の舞台となる日本中世に関する本をあれこれ読み漁っているのですが、なかなか当時の「庶民」の具体的な像を掴むのに苦労しています。そもそも何を持って、「庶民」とするのかも難しいですが。

 6作目の「Japanese Syllabic Folk Dance」(上のリンクで当該曲ページへ飛べます)も、その取材の中で読んだ本からの着想に負うところが大きかったのですが、本曲も5拍子を決めて、メインリフ(といっても、ただのカッティングでリズムを刻んでいるだけなので、リフと呼べるかどうか微妙ですけれど)を試し録りして聴き返してみると、日本中世の荘園の水田で、農耕馬が仕事をしているところしか浮かんでこず、これはもうこのイメージで作ろうとなり、こんなかたちに出来上がりました。

 若い頃、歌曲を作るのに歌詞を全て英語で書いていた私は時折、「なぜ日本人なのに、日本語で歌詞を書かないんだ、洋楽の真似事にしかなっていない」という批判を受けました。でも、それなら、そもそも洋楽の楽器であるギターや、ベース、ドラムを使うことすら、おかしいんじゃないの、琵琶、琴、鼓でやらないといけないんじゃないの、という子供みたいな反論を飲み込んで黙っていましたが、この自分の子供みたいな反論は、ある意味自分自身への批判にもなっていて(所謂巨大ブーメラン)、自分は洋楽の真似事しか出来ていないのか、という不安も持っていました。

 この7月から、いろいろな事情があって、音楽を再開することになり、器楽曲だけでやっているのですが、「Japanese Syllabic Folk Dance」と本作「Cultivating Horses」は、西洋で生まれ育まれた楽器、音楽ジャンルを用いて、日本的なものが表現できたのかな、とも思っています(でもタイトルは英語だったりするところが、古くさい言い方ですけれど、「外国かぶれ」なのかもしれないです)。

 クレジットは下記な感じです。

Cultivating Horses
Written / Arranged by Naoto Sawamura

Recorded by GarageBand
Engineering / Mixing / Mastering : Naoto Sawamura
Drums / Percussion / Bass Programing : Naoto Sawamura

Guitars : Naoto Sawamura

Naoto Sawamura used :
Guitar / MUSICMAN Edward Van Halen Signature Model
Amplifier / EVH 5150 ICONIC SERIES 6L6 40W 12×1