02-02

02-02
昨日岸谷からスケジューラーが送られてきた、例の新しい案件についてのミーティング開始まではあと30分くらいなので、コーヒーを飲みながら別件のために作成したLAN切り替え用のコンフィグをチェックしようと都は思った ...
02-01

公衆電話網が回線交換からIPを利用したパケット交換へマイグレーションしていくにつれ、それまで通信会社の回線交換機を収容していた局舎のスペースが空き部屋になっていった。そうやって出来た局舎の空きスペースは現在オフィススペースとして利用 ...
01-06

都がコンフィグを作るのに集中していてその新しい案件の話をちょっと忘れていると、ディスプレイの下の方でポップアップが下山からの添付つきメールの受信を知らせて来た。そう言えばどんな案件なのかきちんとわかっていなかったことを思い出して、作 ...
01-05

01-05
「間宮さん、岸谷はこいつです。」
「こいつって。」
笑いながら下山の紹介に突っ込んだその声は、元気一杯の大きな声のそれだった。都は振り向いて立ち上がりながら顔を確認した。ルーズウェーブのセ ...
01-04

「間宮さん、ちょっと今いいっすか。」
声をかけて来たのはその下山だった。
「どーしましたぁ?」
都は首だけひねって下山に顔を向け、若干いい加減な風で答えた。
「ちょっとですね、わたくしめに5分 ...
01-03

都は昨日の帰り際、自分のスケジューラーに今日の朝一30分枠で空の予定をとって、その中身にやることリストをずらずらと書いておいた。それをチェックしてどれから片そうかと考えていると、都の直属のマネージャーが声をかけて来た。
「 ...
01-02

期待していた明確な回答がそのメールの中にあればよかったのだが、案の定なかった。ある新規拠点追加プロジェクトについて、WAN開通工事用の設計を早めにやっておきたいものがあり、そのためにはプロバイダ側局舎の収容が決まらないといけないのだ ...
01-01

始業前の25分前には電子タイムカードを鳴らせるよう、オフィスへ到着するようにしている。すでに来ている人は何人かいるし、課長陣は始業前の会議を会議卓で始めている。みんな早めに出社することを習慣としている人たちなのだが、明らかに早過ぎる ...
00-03

朝はいつもタイーマーでつくようにしているテレビのニュース番組で目が覚める。そこから本当に起き上がるのには少し時間がかかる。単に仕事に行きたくないというだけではなくて、肌に直接触れる毛布やシーツの感触の気持ち良さから離れたくないのだ。 ...
00-02

00-02
野菜を刻み終わり、全部まとめて炒めてしまおうと、開きからフライパンを出し、コンロに置いてからごま油の瓶を取ると空だった。先日使い切ったので、帰宅時にスーパーに寄って買い足さないといけないと思っていたの